Windowsファイル共有をインターネット経由で実現する

Windowsのファイル共有では、Exploreにより自分のファイルアクセスをするのと同じ要領で他PCのファイルを直接アクセスできます。
この機能は一般にはPCどうしが同一LAN内に存在する場合にのみ可能です。
インターネットを跨る構成のネットワークでは実現できません。
しかし、ここで示す方法によりそのような環境であってもファイル共有ができます。
インターネットを意識する必要がないので、応用範囲が大幅に広がります。

ファイルをアクセスする側をPC(A)、アクセスされる側をPC(B)とします。
2台のPCにはVNETプラスをインストールし、VNET IDを付与しておきます。
以下の手順を踏むと確実で安全に実現できます。

Step1:同一LAN内でファイル共有の動作を確認する。

PC(B)側では開示すべきファイルを選択し、ネットワークプロファイルをプライベートに変更する必要があります。
開示すべきファイルは以下の手順で設定できます。
Exploreで開示すべきフォルダを選択して右クリック
→アクセスを許可する → 特定のユーザー → 共有する相手としてEveryoneを選択  → 追加  → 共有

ネットワークプロファイルはデフォルトがパブリックになっているので、プライベートに変更します。
 Windows Defenderの場合
 設定 → ネットワークとインターネット → イーサネット →プロパティ → プライベートを選択
プライベートではWindows Defenderのファイアウォールの設定がパブリックより緩くなると考えてください。この設定によりファイル共有やプリンタ共有が可能になります。
ウイルスソフトを利用している場合は設定方法が異なります。ファイル共有であれば簡単に許可されますが設定は必要です。

上記設定により、PC(A)のExploreによりPC(B)のファイルアクセスが可能になります。
PC(A)のExploreを開き、ファイル指定欄に \ (円マーク2個)から始まるPC(B)のIPアドレスを入力してください。
例:\192.168.10.100
以上でLAN内動作が確認できます。ファイル共有の一般についてはここでは省略します。

Step2:VNETプラスで動作検証
PC(A)とPC(B)のVNETプラスを起動しログインします(最初からログインしておいてもかまいません)。
PC(A)からPC(B)のファイルをアクセスするときは、指定欄に入力するPC(B)のIPアドレスの部分をPC(B)のVNET IDに置き換えるだけです。
例:\pcb.acompany.ntm200.com
これでVNET通信が確認できました。
ネットワークドライブの割り当てを行えば、以後はワンタッチでアクセスできます。
ここで、PC(B)側のネットワークプロファイルはパブリックに戻して大丈夫です。
その理由は、VNET通信ではVNET用の仮想NICを利用するためです。
実NICの方はこれまでどおりファイアウォールの設定が厳しいプロファイルに戻してかまいません。
仮想NICの方はVNETプラスが自動的にプライベートに設定して利用します。
ここを通るパケットはVNETプラスがセキュリティを保証しますから問題ありません。

Step3:PC(A)とPC(B)を別のネットワークに移動して確認
 Step2まで確認できたら、PC(A)とPC(B)をどの場所に移動してもかまいません。インターネット経由でファイル共有ができることを確認してください。
例えば、PC(B)を自宅に置き、PC(A)で友人宅からアクセスしてみてください。

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